147. 動物を売る男(ムナーリの仕掛け絵本) ― 2006年01月26日 20:56

ムナーリがモンダドーリ社から出した(出そうとした)10種類の仕掛け絵本のうちのひとつです。いろいろな動物を売る男、さてどんな動物を商っているのか?ページの中にまたページがあって、めくっていくと意外な?オチがつくという仕掛けになっています。現在コッライーニ社からイタリア語、英語版などの復刻が出ていて日本でも手に入れることが出来ます。
139. ムナーリの仕掛け絵本 ― 2006年01月18日 19:55

以前ご紹介した、ムナーリがモンダドーリ社から出した仕掛け絵本シリーズ(10作のうち7冊まで出版され、後にコッライーニ社から復刻)のうちの一冊です。あわてんぼうの男の子が無くした帽子を探すと...ということで、絵本のページをめくりながら捜し物をする仕掛けになっています。英語版とイタリア語版の復刻版が現在入手できるそうです。
133. ナンセンスの機械 ― 2006年01月12日 21:19

以前ご紹介した「le macchine di munari」の日本語版がどんな本だったのかわかりました。タイトルは聞き及んでいたとおり「ナンセンスの機械」で、筑摩書房から1979年に発行されていたようです。翻訳は窪田富男さんと言う方です。現在は残念ながら絶版状態ですが、時々古書市場にも現れるようですね。
128. プラス・マイナス(絵本) ― 2006年01月07日 22:09

ムナーリの作った絵本には製本されていない、読む人が自由に順番を入れ替えて楽しめるものがいくつかありますが、この「プラス・マイナス」もそのひとつです。透明(または半透明)のフィルムシートにいろいろなものが印刷されていて、何枚ものシートを重ね合わせることでいろいろなシーンを自分で作りながらお話を作れる?(テキストはありません)絵本です。1970年にダネーゼ社から発売され、現在は絶版のようです(昨年日本のショップでデッドストック品が発売されたそうですが、あっという間に売れてしまったとか)。
124. ムナーリの10冊の絵本 ― 2006年01月03日 17:14

これまでにもそのうちのいくつかをご紹介してきましたが、1945年にムナーリが息子のために、と考えて作った仕掛け絵本は10種類、そのうちの7冊までが当時モンダドーリ社から発行されました。発行されなかった3冊のうち2冊を含めて現在コッライーニ社が9冊の絵本を復刻していますが、最後の一冊については分かりません。あと一冊はどうなったのでしょうか?
123. 絵本/フトン? ― 2006年01月02日 16:03

ムナーリの絵本作りの発想は、いわゆる二次元の本を作る感覚とは全く異なるところから始まっていると思います。ムナーリの本(絵本)を数多く復刻・出版しているコッライーニ社のマルツィアさんも「ムナーリは印刷物としての本をデザインしていると言うより、伝えるべき内容に合わせた素材を選んで絵本を作った」ということを言っていましたが、ご紹介している「本/フトン」(libro letto)もまさにアイディアが素材を選んだ好例だと思います。これは「絵本」(縁の部分にテキストが印刷されています)ですが、きれいな色地の布でくるまれたクッションのようなもので、広げたり畳んだり組み立てたり、本として「読む」以外にも「立体おもちゃ」として遊べるようになっています。「libro letto」(イタリア語)は直訳すると「本/フトン」ですが、「読んだ本」という掛詞にもなっているようです。
122. 「たんじょうびのおくりもの」(ムナーリの絵本) ― 2006年01月01日 17:14

モンダドーリ社から1945年にムナーリが出した仕掛け絵本のひとつです。子供の誕生日のプレゼントを抱えて家に向かうトラックの運転手がさまざまなアクシデントをのりこえて家にたどりつくまでのお話。現在コッライーニ社が復刻したものが日本でも手に入ります(テキストは英語版とイタリア語版)。
114. アルファベットしよう(ALFABETIERE) ― 2005年12月24日 18:59

ムナーリは文字についてもいろいろなデザインの実験をしているとご紹介しましたが、そのひとつの成果?がこの本かもしれません。「アルファベットしよう(ALFABETIERE)」という本で、内容はアルファベットの文字をテーマにさまざまな書体やコラージュをまとめています。「ALFABETIERE」というのは造語のようですが、おそらく動詞ではないか?と勝手にタイトルを訳してみました。コッライーニ社より2000年に出版され、国内でも輸入書として販売されています(イタリア語)。
111. クリスマスの魔法使い(絵本?) ― 2005年12月21日 16:56

クリスマスが近くなりましたが、以前にも紹介したイタリアの童話作家ジャンニ・ロダーリの童話に、ムナーリが挿絵を描いた「クリスマスの魔法使い(il mago di natale)」という本があります。日本でも輸入書籍として扱っている本屋さん(青山ブックセンターなど)があるようです。テキストはイタリア語ですが、ムナーリの抽象的な雰囲気の挿絵が楽しい一冊だと思います。
102. ムナーリの動物園(絵本) ― 2005年12月12日 18:59

いわゆる動物園の動物たちが絵本になっているのですが、そこはムナーリ一流の「ひとこと」が添えられていて、大人にも面白い絵本です。1963年にアメリカの出版社から発行されたのがオリジナルのようですが、現在はイタリアのコッライーニ社から復刻版が出ています。
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