243.きりのなかのサーカス ― 2009年09月16日 18:47

なんと、またまたムナーリの本が出ました。 かつて邦訳で出版されたことがありますが今では希少本になっていた「きりのなかのサーカス」の新訳本です。出版はフレーベル館だそうです。 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%B9-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AA/dp/4577036975 ページにトレーシングペーパーを使って霧の中の見えるような見えないような雰囲気を表現したり、デザイン的にも素敵な本です。 子どものプレゼントにするには、ほんのすこし勇気がいる値段かもしれませんが、手の込んだ本の作りを考えれば手頃な値段でムナーリの絵本が再び楽しめるようになったことを喜ばなくてはなりませんね。 訳はなんと谷川俊太郎。生前のムナーリともしかして面識があったのでは、と思ったのですが、内容を見る限りでは分かりません。
235.ミラノのコッライーニ ― 2008年06月12日 23:11

4月に仕事でミラノを訪れた際に、ムナーリの書籍やアイテムを次々復刻しているコッライーニのお店がミラノに出来たらしいと聞いて言ってみました。最近日本でも知られるようになった国際家具見本市の期間に併せてのオープンだったようですが、お店で話を聞くと「ずっとやってるよ」とのこと。そろそろ日本にも入ってきているのではないかと思いますが、復刻なったばかりの名作「プラス・マイナス」が平積みになっていました。
227.「なまけものの犬のしっぽを動かす機械」(ナンセンスの機械) ― 2007年12月27日 22:34
217.ムナーリと須賀敦子 ― 2007年11月05日 13:51

ムナーリの「木をかこう」「太陽をかこう」の翻訳者が、「コルシア書店の仲間たち」「ミラノ・霧の風景」の著者、須賀敦子さんなのですが、ムナーリの本を訳したころの須賀さんはまだ作家として作品を発表していない、翻訳家・教育者として活動されていた時代と思います。須賀さんの「遠い朝の本たち」(ちくま文庫)を読んでみると、解説を書いている末盛千枝子さん(彫刻家・船越桂の実姉)が「木をかこう」「太陽をかこう」を日本で出版した至光社に勤めていた1967年頃に須賀さんと知り合った、と書いています。ムナーリと須賀さんは同じミラノに生きていた時代があり、どこかで直接の接点があったかもしれませんが、もし接点があったとすれば恐らく須賀さんが日本で翻訳の仕事を再開(イタリアでも日本文学の翻訳をしていた)した後ではないでしょうか・・・
167. 「みんなおやすみ」(ムナーリの仕掛け絵本) ― 2006年02月15日 21:50

164. 見つめてみよう(ムナーリの絵本) ― 2006年02月12日 19:04

「Guardiamoci negli occhi(瞳の中の自分を見つめてみよう)」というタイトルの本?です。表紙を開くと、本がパッケージ状になっていて中のページはすべてバラバラにできるようになっています。どのページにもいろいろな顔があって、いろいろな顔(表情)を自分流に遊べる「プラス・マイナス」にも似たアイディアの一冊です。1970年に限定出版された後、現在はコッライーニ社の復刻版が入手可能です。
160. ムナーリの絵本 ― 2006年02月08日 22:41

モンダドーリ社によるムナーリの仕掛け絵本のうち、当時企画されながら出版に至らなかった一冊だそうです。以前ご紹介した同じシリーズの一冊に「緑の手品師」という本がありましたが、これは「黄色い手品師」というタイトルです。やはりページの中に小さなページがたくさん仕掛けられてお話が進むようになっています。現在はコッライーニ社より出版されています。
156. 緑の手品師(ムナーリの仕掛け絵本) ― 2006年02月04日 20:41

152. 光の絵本 ― 2006年01月31日 22:51

ムナーリが1990年にドイツのランプメーカー・オスラムのために作った「光」をテーマにした絵本だそうです。非売品のようで残念ながら現物を見たことはないのですが、光をキーワードにした詩とグラフィックで構成されているようです。
150. 三羽の小鳥の話(ムナーリの絵本) ― 2006年01月29日 17:29

モンダドーリ社から発行して長らく絶版になったムナーリの仕掛け絵本のうちの一冊です。現在はコッライーニ社の復刻版が手に入ります。 よくよく考えてみると、ムナーリの幅広い仕事の中で絵本作品は特に多いわけではないのですが、一連の仕掛け絵本と「読めない本」などの独創的な作品を作ったことが絵本デザインの世界?でのムナーリの名声?につながっているのでしょうか。
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