290.その他のワークショップ(i laboratori tattili-19) ― 2019年04月09日 20:54
最初のワークショップから得られた経験をもとに、表現作品を実現するためのテクニック、ワークショップの(時間的な)進め方、有効な素材の取捨選択などのメソッドが明らかになった。
複数の小学校からワークショップに関する問い合わせが届き、1980年から81年には(最初のワークショップ指導に関わった協力者の一人である〜写真説明より)メッタ・ジスロンによるワークショップを含め、「アートと遊ぶ」ワークショップ関係者たちのミラノやその他の町に触覚ワークショップが開催された。
最初のワークショップでの実験に限らず、いくつものワークショップから得られた経験から、いろいろな学校の既存設備の活用も広がった。
子どもたちは、床に広げられた大きな素材の表面に触れながら自分の身体をつかって触覚の体験をしたり、(彫刻家)スタッチョリ(のワークショップ)からつながる空間の感じ方を学ぶ。
スペースを狭く、とても狭く区切ったり、広く、とても広く区切る要素によっても遊びが生まれる。より小さな子どもには、いろいろな材料が広がったところから選んだものを列に並べながらそれぞれの違いを感じ取る(観察する)遊びを勧めることができる。
通常は体操などに用いる学校の設備(道具)をいつもとは異なるやりかたで一種の小屋のように組み合わせると、子どもたちがそこに出たり、入ったり、触ったり、何か(感じたこと)を語ったりできる仕掛けができた。
すべての試みは教師たちとの話し合いから生まれ、こうして教師たちの考えを取り入れることで彼らもワークショップのプロジェクトに何かを寄与することができる。
(写真説明)メッタ・ジスロンはアートで遊ぶワークショップの最初の協力者の一人。写真の場面では女の子に触り心地を試させている。
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