294.マントヴァでのワークショップ(i laboratori tattili-23) ― 2019年04月30日 17:37
1984年10月から11月に、(マントヴァの)マウリツィオ・コッライーニ(Maurizio Corraini)現代美術ギャラリーでのワークショップ。ギャラリーの一室の中央で、子どもたちは金属製のベッドのような「アビタコロ」(ムナーリがデザインした金属製のユニット家具)と出会った。
沢山のボルトで組み立てられたアビタコロの上には、フレームが隠れるほど一杯の山のような素材であふれている。子どもたちはそこによじ登り、入り込み、飛び上がり、また繰り返し出入りしながら、そこにあるすべてのものに触れてみることができる。
アシスタントの大人が子どもたちに触感を表現する言葉を投げかける:柔らかい、フワフワする、ぐにゃぐにゃする、ザラザラする、などなど。こうして子どもたちは自分の感じている触感を言語化して覚えていく。
そして最後に、(大人たちにとって)唯一なにより大変なのは、子どもたちをこの刺激的な代物から引き離して、家に連れ帰ることだったろう。
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