173. ムナーリとレーニン ― 2006年02月21日 23:27

意外な組み合わせと言うべきか、仕事だからなのか時代の反映なのか、ムナーリがレーニンの著書「国家と革命」のカバーデザインを手がけています(1970年の仕事)。ムナーリの政治的信条については詳しいことは分かりませんが、前衛芸術と社会主義(思想としての)の距離がきわめて近かった時代背景を考えると少なくともコミュニズムに対するシンパシーは感じていたかもしれません。もっとも、温厚な性格で知られるムナーリのことですから(このへんはエンツォ・マリとは正反対か)きっと政治的な意図でこのデザインを手がけたわけではないと思います。
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