081.ブルーノ・ムナーリについて(本)2005年11月21日 18:53

「ブルーノ・ムナーリ」

もう一冊、イタリアで編集されたムナーリについての本をご紹介します。1999年にイタリア・ミラノ家具見本市事務局が見本市の企画展覧会にあわせて発行した「ブルーノ・ムナーリ」という本ですが、昨日ご紹介した本とも重複する形でムナーリの数々の仕事を紹介・解説しています。ところどころにムナーリの語録が挟まっていたり、しゃれた作りの一冊です。内容モノクロ、イタリア語版と英語版。お問い合わせはCOSMIT: Foro Buonaparte 65 20121 Milano Italy

082.もうひとつ「ブルーノ・ムナーリについて」(本)2005年11月22日 22:48

「ブルーノ・ムナーリ」(Laterza社)

もうひとつムナーリの人と仕事を集めた本をご紹介します。マルコ・メネグッツォ著「ブルーノ・ムナーリ」(Laterza社)という本で、1993年に発行されました。デザイナー叢書の一冊という扱いですが、イタリアでは現在も手に入ります。テキストはイタリア語のみなので、日本ではまず見かける機会がありませんが、写真も沢山納められています。

083.「ブルーノ・ムナーリ〜もっと豊かにもっと自由に」展2005年11月23日 19:33

「ブルーノ・ムナーリ〜もっと豊かにもっと自由に」展

「ブルーノ・ムナーリ〜もっと豊かにもっと自由に」展を見てきました。遅れての参加でしたが、ミラノでムナーリとともに子供のワークショップをおこない、今なお活動されているベバ・レステッリさん(Beba Restelli)の講演も聞いてきました。展覧会はムナーリの作品が中心、レクチャーはムナーリによる教育ワークショップの話で、同じムナーリの仕事でもちょっと違う内容でしたがどちらも興味深いものでした。展覧会は12月18日まで、東京青山の「こどもの城」で開催されています。

084.こどもの造形展2005年11月24日 19:03

こどもの造形展

今回のご紹介はムナーリからちょっと外れます。ムナーリがイタリアや日本でもこどものための造形ワークショップに力を注いできたことはよく知られていますが、その目的は「こどもたちの創造性を伸ばし、遊びを通じて成長に必要なことを学ぶ」だったと思います。ムナーリとは関係のないところでよく似た趣旨から日本でも約50年に渡って、表現教育を軸とした幼児教育をしている東京・世田谷の幼稚園で今週末にこどもたちの造形展が開催されます。

085.ムナーリ展のレクチャー2005年11月25日 18:46

ムナーリ展のレクチャー(コラージュ遊び)

青山こどもの城で開催中の「ブルーノ・ムナーリ展」にあわせておこなわれたレクチャーでは、ムナーリとともにミラノで子供のワークショップを行ってきたベバ・レステッリさんが講師として来日し、いまなお展開されているムナーリ・メソッドによる子供のワークショップについての説明を聞くことが出来ました。内容が造形教育だけにデザイナーの参加者は少なかったのではないかと思います(参加資格として子供の教育活動に関わる人、となっていました)が、ムナーリのデザイナー・アーティストとしての側面と、教育者としての側面をどのようにとらえるか、面白い機会でした。レクチャーでは参加者もいっしょになってムナーリがおこなっていたプロジェクターによるコラージュ遊びなどもおこなわれました。

086.ムナーリのダイレクト・プロジェクション2005年11月26日 19:06

ダイレクト・プロジェクション

先日ご紹介したプロジェクターによるコラージュはムナーリが1952年に発表しています。ベバ・レステッリさんによると、このコラージュはムナーリがライティングテーブル(スライドなどを見るための発光するテーブル)で自作のスライドを作ろうとして思いついたとのこと。ムナーリは「将来われわれの生活空間はますます狭く、小さくなるだろう。だからアートワークもスライドのように小さくしておき、これをプロジェクション(投影)して鑑賞するようになるかもしれない」と言っていたそうです。

087.ベバ・レステッリさんについて2005年11月27日 15:49

ベバ・レステッリさん(左)

先日の青山こどもの城でのレクチャーをおこなった、ベバ・レステッリという人はどんな人なのか調べてみました(レクチャー資料にも紹介されています)。ベバさんはミラノ生まれ、ミラノのカトリック大学を卒業し、同時にインテリアや美術についても学んだ人で、1980年からブルーノ・ムナーリのこどもの造形教育活動に携わるようになりました。同時に彼女はムナーリ・メソッド(名称登録されています!)による創造的教育活動の普及を目的としたラボラトリーを立ち上げ、現在までその中心的な存在として活動を続けています。イタリア語テキストによるベバさんの紹介は https://www.laboratoriobebarestelli.it/ 内容とリンクを一部修正しました。

088.ブルーノ・ムナーリ協会2005年11月28日 19:03

ブルーノ・ムナーリ協会サイト

ネタを探していろいろなサイトを見ているうちに「ブルーノ・ムナーリ協会」のサイトを発見しました。googleで「munari」といれてもヒットしなかったのに? http://www.brunomunari.it/ 英語とイタリア語の内容ですが、ざっと見たところ、この組織は先日来ご紹介しているベバさんの関わる「ムナーリ・メソッド」(創造的児童教育)の普及活動をしている団体のようです。

089.ありました・・・2005年11月29日 22:22

「赤、緑、黄色、青、白ずきんちゃん」

過日「白ずきんちゃん」の他に「緑ずきんちゃん」「黄色ずきんちゃん」などの絵本をムナーリが作っていることをご紹介しましたが、よくよく調べてみると・・・。ありました。「赤、緑、黄色、青、白ずきんちゃん(Cappuccetto rosso verde giallo blu e bianco)」という絵本が。うーん・・・。それぞれのお話を合本にしたもののようですが、1972年に発行され、現在は絶版のようです。ちょっと見てみたいですね。

090.デザインのバリエーション2005年11月30日 12:42

キューブ型灰皿のバリエーション

ムナーリがダネーゼのためにデザインした灰皿は現在も復刻されて入手することが出来るグッドデザインプロダクトですが、現在開催中の「ブルーノ・ムナーリ〜もっと豊かに もっと自由に」展ではこのキューブ型灰皿のバリエーションが展示されていました。同じサイズで背の高い(床に設置できる)もの、縦横高さがそのまま拡大された大型のものなど、これまでムナーリの資料でも見ることが出来なかったアイテムを直接眼にすることが出来て感激でした。

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こちらにもいろいろ紹介しています(重複有)https://fdl-italform.webnode.jp/

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