旅の彫刻2005年11月01日 23:47

scultura da viaggio

1950年の作品だそうです。折り紙のような金属の小さな彫刻ですが、これは旅先へ持っていくためのもので、なぜなら「旅先の宿というものは自分の普段の生活:日常の道具から切り離された寂しさがある。ならば自分の見知った、なじんだオブジェを旅先にも飾ることで、旅愁をいやすことができるかもしれない」というコンセプトなのだそうです。

コッライーニ社のこと2005年11月02日 23:22

コッライーニ社(玄関)

今年の春イタリアへ仕事で戻ったときに、ムナーリの絵本などを数多く出版しているコッライーニ社を訪ねました。コッライーニ社のことは昔から知っていたわけではなく、昨年日本でムナーリについてコッライーニさんの講演があったので詳しく知ったのですが。コッライーニ社は北イタリアのマントヴァという町にあります。小さな静かな町ですがとても歴史のある美しい町です。オペラ好きの方なら「リゴレット」の舞台と言えばご存じかもしれません(この項続く)

コッライーニ社のこと(2)2005年11月03日 16:08

卓上の本はムナーリの「Tanta gente」

マウリツィオ・コッライーニ社(Maurizio Corraini Srl)1973年にマウリツィオ氏とマルツィア夫人によって設立されました。ブルーノ・ムナーリだけでなく、エンツォ・マリなどのデザイナーによる絵本、また絵本作家による本の出版(絵本以外の本も出版しています)のほか、コンテンポラリーアートの企画展示販売、ムナーリが企画したワークショップの継承など、イタリア国内だけでなく国外(アメリカ、日本など)でも活発におこない、また世界各地の絵本フェア(見本市)にも出展しているそうです。立体デザインの分野にはあまり関わりがないせいか、これまでよく知らなかったのですが、日本でも絵本作家・デザイナーや絵本の好きな方はよくご存じのようですね。毎年イタリア・ボローニャで開かれる国際絵本見本市に日本からコッライーニ社を訪ねて来る方も多いそうです。ミラノで知り合った絵本作家の木野鳥乎さんもコッライーニ社とは長年親しくされているそうで、そういえば日本の作家の本も出版していると聞きました。

コッライーニ社のこと(3)2005年11月04日 21:25

ギャラリーと建物の内部(フレスコ画)

コッライーニ社はマントヴァの町の中心から5分くらいの(まあ、15分〜20分で町の中心からはじっこまで行かれるほどの大きさの町なんですが)古い建物の中にあります。歴史的な建物らしく、中にはいると高い天井と壁にはフレスコ画が。イタリアでは数百年の歴史を持った建物を一定の基準で維持修復しながら日常の生活や仕事に使っているわけですが、陣内秀信先生の著書にもあるように、古い建物と現代の暮らしの組み合わせ方が上手です。世界中に出版物を送り出しているといっても、小さな町の小さなギャラリー兼出版社、ということでスタッフも地元の人たち、いたってアットホームで、しかしクオリティのある本作りをして世界中を相手に取引をしているというのは素敵な仕事の仕方だと思いました。コッライーニ社では日本で会ったマルツィアさんと小一時間ほどお話をし、ムナーリの本だけでなくギャラリーにあったガラスの作品などを購入して来ました。コッライーニ社では今後もムナーリ関係の本の復刻や新刊が予定されているようです。

コッライー二社のこと(4)2005年11月05日 20:51

マントヴァの町並み

コッライーニ社の絵本などを購入するにはいくつかの方法がありますが、一番簡単なのは日本でコッライーニ社の絵本を販売している本屋さんの店頭で買う、ただしこれにはそれなりの手数料が価格に上乗せされていると思います。近くの本屋さんでは見つけられない場合、クワノトレーディングという会社のサイトで注文する方法があります。 http://www.kuwano-trading.com/ さらに、自分で直接注文することも可能です。 http://www.corraini.com/ サイトには英語のページもあります。支払いはクレジットカード(VISA,Master)が使えるそうですが、直接注文の場合は輸入手数料がかからない代わりに郵送費用がかかります。あらかじめ送料の見積もりをしてくれるそうなので確かめてみるとよいでしょう。

ムナーリのジャケットデザイン2005年11月06日 18:49

「ショパン・ノクターン」ジャケット

ムナーリがジャケットのデザインをしたレコードがあるそうです。1955年、Arthur Rubinstein演奏による「ショパン・ノクターン」(紹介している画像のレコード)がそれです。ほかにもブラームスのレコードなどデザインしている由。もっともジャケットのデザインと演奏には関係はないのですが、グラフィックデザイナーとしてのムナーリの仕事のひとつ、ということでしょうか。

緑ずきんちゃん?2005年11月07日 19:54

「緑ずきんちゃん」

以前「白ずきんちゃん(cappuccetto bianco)」という絵本をご紹介しました(現在もコッライーニ社で刊行)が、ムナーリはほかにも「緑ずきんちゃん(cappuccetto verde)」の絵本を書いていたようです。イタリアでも現在入手が難しいようで、内容はよくわかりませんが、やっぱり「赤ずきんちゃん」のお話がベースになっているのでしょう。

黄色ずきんちゃん2005年11月08日 22:44

「黄色ずきんちゃん」

ええと、実はムナーリの絵本で、「白ずきんちゃん」「緑ずきんちゃん」だけではなく、「黄色ずきんちゃん」の絵本もありました。これで「赤ずきんちゃん」もそろうとなんだかレンジャーみたいな・・・。

イタリア人のジェスチャー(本)2005年11月09日 20:05

イタリア人のジェスチャー(英語版)

イタリア人のジェスチャーが大きいことは有名ですが、ムナーリはポピュラーなボディランゲージ(おもに手を使ったジェスチャー)を集めて辞書?を作りました。 ご紹介している写真は英語版で、amazonで取り扱っているようです http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0811847748/qid=1131534206/sr=1-5/ref=sr_1_10_5/250-5714993-4857869 が、イタリアで本屋さんに並んでいるadnkronos社版にはちゃんと日本語でも説明が書かれています。英語版は持っていないのですが、イタリア語版同様に日本語表記があるのでしょうか? ちなみに英語版の表紙の手つき(ジェスチャー)は「何が言いたいんだ?」という時などによく使います。

イタリア人のジェスチャー(本)2005年11月10日 19:53

「イタリア人のジェスチャー(オリジナル版)」

この本(「GESTI」)は実は床本(元になった本)があります。1832年に発行された「ナポリ人の身振りに関する過去の諸研究に基づくジェスチャー集」という、当時の聖職者がプロシア(ドイツ)の皇太子に献じた本だそうです。ムナーリが編んだ本で紹介されているのは現代に生きているジェスチャーばかりですが、今も昔もイタリア人の個性は変わらない、ということでしょうか。

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こちらにもいろいろ紹介しています(重複有)https://fdl-italform.webnode.jp/

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