288.最初の触覚ワークショップ(i laboratori tattili-17)2019年03月26日 12:50

 このようなワークショップでは、保護者であれ係員であれ大人の手助けは情緒面(勇気づけ)と技術面なものであって、(美術的な)表現としてこうすべき、といった助言は絶対に慎まなければならない。  どうすれば不必要に汚れたりしないで糊付けができるか、より思い通りに素材を繋ぎ合わせられるかといった助言は有用である。しかし、こうすればこうなる、といった既成の知識を与えてはいけない。子どもはできる限り自立した存在になるべきである。  触覚的な世界に親しむことは、微細な違いを感じたり、視覚に頼らずよく似た性質のものを区別したり、有用な知識を得てコミュニケーションに役立ることから豊かな人間性発達の助けとなる。  このような、異なる方法による理解とコミュニケーションのやりかたを身につけることは(子どもの成長に)安心を与えてくれる。

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イタリアの芸術家+デザイナー+教育者、ブルーノ・ムナーリのことなどあれこれ。
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