212.ものからものが生まれる(新刊) ― 2007年10月25日 09:36

みすず書房から待望のムナーリの本第三弾が出たようです。「ものからものが生まれる」(Da cosa nasce cosa)amazonでも出ていますし、大きな書店ではすでに並んでいます(汐留ムナーリ展オープニングの帰りに早速購入しました!)。「デザインとビジュアルコミュニケーション」同様ややデザイナー向け、というか専門的な話に踏み込んでいるようですが(原書を持っているのに厚さに負けて読んでいません・・・)発想のヒントというか、発想の姿勢みたいな部分に触れているので色々な人に読んでもらいたい気がします。税込み3780円とのこと。
213. VIETATO L'INGRESSO AGLI ADATTI AL LAVORO ― 2007年10月26日 11:42

東京・汐留の汐留クリエイティブセンターでムナーリの生誕百年を記念する展覧会が始まりました。展示内容はすべてイタリア・ミラノのデザインミュージアムが準備した物で、オープニングにはイタリアの関係者による講演もありました。 タイトルは「仕事に関係ある人出入りお断り」とあって意味が分かりにくいですが、要するに「仕事関係者以外立ち入り禁止」というありふれた立ち入り禁止看板の逆の意味だそうです。ムナーリの「あそび」精神に鑑みて「だれでも(仕事で来る人以外は)どうぞ」ということですね。会期は2008年1月末まで、入場無料。展示内容はどちらかというとデザインの専門家向きかも。
214.小さな謎 ― 2007年10月28日 20:23

日本におけるムナーリの展覧会は1965年の伊勢丹での展覧会を嚆矢とするのでは、と思っていましたが、先日の汐留ムナーリ展オープニングで「1960年に世界デザイン会議のために来日したムナーリ自身が東京の近代美術館でダイレクト・プロジェクションの実演と講演をおこなった」と岩崎清氏が当時の思い出を語っていました。・・・もっともギンザ・グラフィック・ギャラリー発行の「ブルーノ・ムナーリ」には『1950年に「偏光」を用いた作品の展覧会を開催』となっており、年月の記述に食い違いがあります。(さらに、これは間違いであろうと思いますが、ウェブ上のムナーリ紹介ではこの展示を1952年とするところもありました・・・)
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