407.ムナーリと葛飾北斎2024年03月21日 20:15

omaggio a Hokusai
2024年3月に北米のオークションハウスで葛飾北斎の「富嶽三十六景」一式(全46図)が355万9千ドル(約5億3700万円)で落札されたという話題がニュースから流れてきました。
ミラノの「スパツィオ・ムナーリ」では2024年2月にムナーリの複写機を使った作品「ゼログラフィア」が展示されていたのですが、その中にも北斎の作品に対するオマージュがあったことを思い出しました。ギャラリーの壁で複写機によって大胆にゆがめられた北斎の「波」の横には、ムナーリの言葉が記されていました。

Ho invitato l'amico e collega
Katsuita Hokusai a giocare con me
dando spinte elettrostatiche alla sua famosissima onda
per accompagnare con movimenti e suoni questa straordinaria produzione del mare che presento in questo libretto.
Hokusai non era soltanto un pittore aveva curiosità leonardesche si interessava di architetture di machine strane di costumi si divertiva a fare strabilianti caricature (io l'ho conosciuto quando lui era già andato a curiosare nell'altro mondo).
Grazie caro amico, grazie del tuo insegnamento allegro.

Bruno Munari, Il mare come artigiano,
Corraini Edizioni, 1995

私は友人であり同僚でもある
葛飾北斎を遊びに誘った(パネルでは綴りが「カツイタ」になっていましたが…)
かの有名な波に電磁の一押しを加えながら
この小さな本で紹介する彼の海の驚異的な演出に、動きと音を添えるために。
北斎は画家であるだけでなく、レオナルド(ダ・ヴィンチ)のように建築や奇妙な機械や衣装に興味をもち、驚くべき風刺画を描いて楽しんだ(私が彼を知ったのは、彼がすでにあの世を探索しに行ったあとだ)。
ありがとう我が友、君の陽気な教えに感謝している。
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イタリアの芸術家+デザイナー+教育者、ブルーノ・ムナーリのことなどあれこれ。
こちらにもいろいろ紹介しています(重複有)https://fdl-italform.webnode.jp/

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