275.役に立たない機械を作った男(展覧会) ― 2018年11月15日 07:10
今春から巡回していたブルーノ。ムナーリの回顧展がいよいよ世田谷美術館ではじまります。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00191
展覧会のタイトルは美術館ごとに違うようですが、展示作品にも変更があるのか、ちょっと楽しみにしています。
276.熱さと冷たさ(i laboratoli tattili-翻訳06) ― 2018年11月17日 20:28
メッキされた金属板と発泡スチロールをとりつけたパネルをつかって、熱に対する感覚を確かめることができる。
両手をそれぞれの素材にあてることで、暖かさと冷たさの感覚を実感できるだろう。
277.ひも (i laboratoli tattili-翻訳07) ― 2018年11月20日 19:10
あらゆる種類のひも、ロープ、リボン、テープ、ひも状の革やその他の素材、鎖など、触覚のコミュニケーションを組み立てるのに適した素材は、リネアな知覚(時間軸に沿った知覚)を与えてくれる。
リネアな知覚は、(映画を除く)視覚芸術とは異なるものである。
音楽認識や言葉のコミュニケーション、文学などは一般的にリネアな知覚である。つまりリネアな知覚は、視覚芸術がもっていない、時間的知覚の側面を含んでいる。
あえて私たちが望むなら、静止した視覚芸術を「読む」試みはできるだろう。形を認知し、色彩、空間を…というように。しかし一般的には、絵画からはすべての要素が直接的に(同時に)知覚される。
278.素材について(i laboratoli tattili-翻訳08) ― 2018年11月25日 09:41
すべての柔らかいシート状になった素材は触覚のトレーニングや触って遊ぶパネル作りに役立つ。
幼い子供たちが抱きしめたり一緒にベッドでお休みするときのお供にする、大好きなふかふかのクマのぬいぐるみを見れば、感受性の発達にとって触覚の大切さを証明している。
触覚を楽しめる素材は不要になった工業製品のサンプルを集めることで手に入れられる:布の見本いろいろなカーペットの見本など。ほかにも粉状の素材、粒状の素材、細かいシリアルやシード、小麦粉、おがくず、細かい鉱物などなど。
温度の差を感じとりやすい素材もあって、たとえば発泡スチロールは体温を蓄えるし、逆にガラスや大理石は体温を吸収する性質を持っている。
また、いろいろな濃度の液体をプラスチックバッグに入れて用意することもできるだろう。
より身近な素材なら、いろいろな布の余った端切れなどは、上手に使えば母親たちにとっても一石二鳥なはず。
これらの素材を組み合わせれば、ミトニーノ・ミリーテがミラノの幼稚園で行なったような触覚のワークショップができるはずだ。
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