249.ブルーノ・ムナーリの本たち ― 2010年03月05日 22:44

意外な(そして貴重な)ムナーリに関する本が邦訳で出版されたそうです。ジョルジョ・マッフェイという研究者が集めたムナーリの本(70年間に出た殆ど全て!!)を網羅した「I LIBRI」というイタリア語の本があり、本blogでも紹介したことがありますが、この本が「ブルーノ・ムナーリの本たち」というタイトルでBNN新社から3月1日に刊行されました。
ムナーリの仕事、特に本に興味のある人にとっては一度は見ておく価値があると思います(原書も国内の洋書書店などで手に入りますが、日本語版の方が安いはず)。
アートブックから仕掛け絵本、いまでも手に入る本から展覧会でもお目にかかれないようなものまで実に幅広く網羅していますが、内容を見るにつれムナーリの底知れない奥行きを痛感します・・・。
250.ムナーリの仕掛け絵本を読んでみる ― 2010年03月14日 17:55

あるところで機会を頂いて、幼稚園の子ども達にムナーリの仕掛け絵本の「読み聞かせ」をさせてもらいました。読んだのは「mai contenti」で、四歳児クラスと五歳児クラスに一回ずつ(もちろん日本語で)読み聞かせをしてみました。どちらの場合も子ども達はこちらが予想していた以上に興味を持ってくれたようです。ページごとに色々な動物が「他の動物になりたい」と思っている「頭の中」が見えるミニページが絵本の仕掛けになっていますが、「○○(動物)は何になりたいと思ってるかな?」と途中でなぞかけすると、四歳児は次の展開を予想すると言うよりもとりあえず自分が思いついた動物を「キリン!」とか「カエル!」とか言ってみる感じ、五歳児はページごとの展開を予想して「(そろそろ最初のページの動物に戻るんじゃないかな?)ゾウ!」という感じで予想してくれました。 本の大きさは紙芝居と同じくらいですし、絵柄も大きく色がはっきりしているので、読み聞かせに向いているかもしれません。日本語版があったら、もっと色々なところでムナーリの仕掛け絵本を楽しんでもらえるのに、という気もします。
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